抗うつ剤の情報を確認【適切な薬を継続して使用することが可能】

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うつ病は薬で治せるのか

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根気よく治療する必要

なんとなく気分が優れないとか、やる気が起こらないとかいった状態のとき、自分はうつ病ではないかと疑うことがあります。しかし本当にうつ病かどうかを診断するのは、本職の精神科医でもなかなか難しいこととされています。うつ病と紛らわしい言葉に「うつ状態」がありますが、これは強いストレスによって一時的に落ち込んでしまう状態のことです。病気ではなく誰にでも見られる現象であり、時間が経てば自然に解消されるのが普通です。そのため病院へ行って抗うつ剤の処方を受けても、あまり効果が期待できません。継続的なストレスはうつ病を発症するきっかけのひとつと考えられますが、本当の原因はよくわかっていません。理由もなく気分が落ち込むことが、うつ病の本来の症状と言うこともできます。うつ病にかかると脳内の神経伝達物質がバランスを崩すことはわかっていて、その治療のために抗うつ剤が用いられます。薬を使えば症状は改善できますが、原因を解決するために休養が必要な場合もあります。またクリニックによっては、薬だけでなくカウンセリングを並行して治療を行います。どんな治療が適切かは主治医の判断によりますが、患者のことをしっかりと理解していないと診断が難しいため、あまり病院をころころと変えるのは望ましくありません。うつ病の疑いがあるときは、まず最近の自分を振り返ってみて、単なるうつ状態ではないかを確かめてみましょう。そして病院へ行くなら、長期間通院することを前提にして、通いやすく医師との相性が良さそうなクリニックを選んでください。日本人を含む国際チームが抗うつ剤の効き目や副作用を比較し、そのデータが2018年2月に公表されて話題になりました。抗うつ剤には多くの種類がありますが、よく効く薬とあまり効かない薬では約2倍の差があるとされています。副作用の強さや飲みやすさなどについても比較データが出されています。ただしこの数字は一般論であり、誰にでも同じ結果が出るとは限らないので注意が必要です。患者によって相性の良い薬や悪い薬がありますし、費用も異なるので、とにかくランキング上位の薬を飲めばよいというわけにはいきません。うつ病を治療する際には、あくまで主治医の意見を参考にしてください。抗うつ剤の効果が現れるまでには早くても2〜3週間かかり、数か月かけて様子を見る場合もあります。早く楽になりたい気持ちは分かりますが、気長に治療に取り組む姿勢が大切です。即効性が期待できない理由として、最初はごく少量から服薬を始め、少しずつ増量していくことが挙げられます。これは体を薬に徐々に慣らして、副作用を最低限に抑えるために必要なことです。抗うつ剤の代表的な副作用には口の渇きや眠気や便秘などがあり、うつ病の症状が改善されるより先に現れることも少なくありません。しかしそこで服薬を中止したり薬の種類を変更したりしては、最初の状態からやり直しになってしまいます。はじめのうちは抗うつ剤は効きにくいものだと理解して、中断せずに治療を継続しましょう。根気よく服用を続けることで、重症のうつ病でも大きな改善が期待できます。